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【マイスター高等学院と匠創建も目指す志の教育】

インタビュアー品田(以下、品田):前回もお聞きした建築職人甲子園の講演の講師のひとりである、高橋剛志氏のマイスター高等学院についてお話を伺いたいと思います。この学校が提唱されている「志教育」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

阿部社長: はい。マイスター高等学院は、地元の工務店や製造業などの企業を「学校」と見立てて運営します。中学校の卒業生に入学してもらい、3年間で技術と人間性の両方を育てていきます。
カリキュラムは、週4日間は現場でのOJT(技能教育)です。そして残りの週1日は通信教育で、人間性を養う教育を行います。
ここで教えているのが、いわゆる「志教育」です。


品田: 週1日の教育、というと、一般的な国語や数学といった科目ではないのですね?

阿部: その通りです。主に『論語』など中国の古典を中心に学びます。なぜなら、社会人として通用し、みんなに尊敬されるような、志を持った道徳心のある人間性を教えるものは、今の学校教育にはほとんどないからです。AIの機能が進化して英語は翻訳機能があっても、人間性だけは教える場や体験が必要になります。
人間性を高める教育を三年間続けることで、卒業時には、技術の基本と、普通の高校では教えられない高い人間性を身につけることができます。

品田: それは非常に実践的ですね。しかも、生徒は卒業時に即戦力になっているわけですね。
阿部社長: はい。普通は高校を卒業してからの入社で、そこから技能を現場で覚えていきますが、同じ年齢の時には一歩も二歩も先を歩んでいることになります。
又、このマイスター高等学校構想の素晴らしいところは、全国に「志×技能×キャリア」の実現を目指したネットワーク構想があります。
1社だけで生徒を受け入れても、日本で一人しか職人を育てられませんが、この志を持った企業ネットワークが千社になれば、年間で1,000人以上の卒業生を輩出することができます。この広がりこそが、「志のネットワーク」なんです。
また、この仕組みは、今の社会問題である不登校の生徒たちの受け皿にもなり得ます。コミュニケーションや集団行動が苦手な子どもたちも、技能を中心にして体を動かす、少人数で実践的な教育であれば、不登校にならずに済むケースがかなりあると見ています。

品田: 素晴らしい仕組みです。このネットワークに参加する企業には、何か条件があるのでしょうか。

阿部: ええ。単に職人を育てたいという熱意だけでなく、コーチングの資格を持った職人が教えること、人事制度を整備することなど、いくつかのハードルがあります。これは、生徒が真に成長できる質の高い教育環境を保証するためです。この基準をクリアした企業が社団法人に入り、学校運営のノウハウを学んで各地で開校していくという流れです。

匠創建では焦らず、将来を担う生徒たちのための受け入れ体制を万全に整えることに力を注いで十勝にマイスター高等学校を開校していこうと考えています。

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