1.匠創建は何のために存在するのか
匠創建の企業としての第一の目的は、木造建築の施工を通じて、元請け企業の役に立つことです。
設計図があり、資金があり、材料があっても、実際に施工する職人がいなければ、建物は完成しません。
基礎をつくる人がいて、大工がいて、設備を施工する人がいて、外壁、内装、家具、建具など、それぞれの仕事を担う建築専門職の技能者がいて、初めて一棟の建物が完成します。私たちは、建物を形にする、なくてはならない存在です。
しかし、ただ図面どおりに建てれば、それでよいわけではありません。
私たちが目指しているのは、お客様が住んで喜び、使って喜び、この家を建てて良かったと幸せな気持ちになっていただける建物です。
建物は、完成した瞬間が終わりではありません。お客様は、その建物で何十年も生活します。家族で食事をし、子どもが成長し、楽しいことも苦しいことも、その家の中で経験します。
私たちが施工しているのは、単なる木材や設備の組み合わせではありません。そこに住む人の暮らしであり、家族の思い出であり、人生の大切な舞台をつくっているのです。
だからこそ、私たちは仕事を通して人格を磨いていかなければなりません。
建物には作り手の心が表れます。
見えなくなるところだから、この程度でよい。自分の担当ではないから、関係ない。次の人が何とかしてくれるだろう。そのような気持ちで仕事をすれば、どこかに必ず表れます。
反対に、お施主様が長く安心して暮らせるようにしよう、次の工程の人が仕事をしやすいようにしよう、現場監督が困らないように早めに報告しようという思いやりも、必ず建物に表れます。
私は、良い建物とは、作り手のお施主様への思いやりの心が宿った建物だと思っています。そんな建物をつくることが、匠創建の目的であり、存在意義です。
もう一つ大事なことがあります。それは、建築業界において、技能者のなり手が不足し、高齢化が進み、技能者の絶対数の減少が、建築の着工数の減少よりも早く進んでいくということです。このことに歯止めをかけなければ、木造住宅の建築やリフォームができなくなり、住む人が困ってしまいます。
そのためにも、我々一人一人が自社の存在意義や目的を正しく理解し、「建築業界の中で技能者=職人も勉強しないとダメなんだ」、「勉強している職人たちは、立派な志を持ってお施主様の役に立つ存在だ。」という価値観を根付かせることです。
それがもう一つの匠創建の目的であり、存在意義です。




